なにがあなたを苦しくしているのか。今、ここにいる自分に目を向けてみる

「毎日がツライ…」
「なんかわからないけど追い込まれている」
精神的に余裕がないときってとてもツライですよね。
なにをやってもダメな気がして、何もうまくいかない。
そんな気分になってしまいます。
しかし、「苦しくてツライ」と感じるのは当然のことでもあるのです。
「???」となったかもしれませんが、私もはじめて知ったときは驚きました。
ツラくて当たり前と思えたなら気持ちに余裕をもつことができますよ。
もくじ
四苦八苦って聞いたことありますか?
仏教の教えにある四苦八苦って言葉聞いたことありますか?
四苦八苦とは、仏教における苦の分類。
根本的な苦を生・老・病・死(しょう・ろう・びょう・し)の四苦として
・生・・・生まれること。
・老・・・老いていくこと。体力、気力など全てが衰退していき自由が効かなくなる。
・病・・・様々な病気があり、痛みや苦しみに悩まされる。
・死・・・死ぬことへの恐怖、その先の不安
引用:四苦八苦-Wikipedia
生きていくなかで必ず決まっていることが四苦八苦と言われています。
「生老病死」の4つは誰にでも訪れるもの。
生まれた瞬間から死ぬことは決まっている。
そして、その過程に「老」と「病」が訪れるからツラくて当然だと。
なんか切ない気もしますが、これを知っておくことで気持ちにゆとりができるのではないでしょうか。
苦しみの3つの根源
私たちが生活のなかで「苦しい」と感じることはたくさんありますね。
「いまの環境が大変で時間に余裕がない」「通勤時間がツライ」「人間関係がツライ」など、数えたらキリがないほどでてくるのではないでしょうか。
苦しみの根源は3つあると言われています。
それは「現状にしがみついている」「何かと欲している」「変化に抵抗している」の3つです。
現状にしがみついている
安定的な生活は手に入れているけど、自分のしたいことができていない人の苦しみです。
安定しているから満足のはずだけど、なにかモヤモヤする……となっていませんか?
ゲーテの言葉に「光が強いほど、影も強くなる」とあります。
安定的な生活は失敗する可能性は低いため、安心して生活できますが、振り幅が小さいため、どうしても刺激が少なくなってしまう。
その刺激の少なさに苦しさを感じてしまいます。
刺激の振り幅は交感神経と副交感神経の振り幅です。
交感神経と副交感神経のバランスが取れていないと、自分へのダメージが大きくなってしまいます。
何かと欲している
常に欲求に侵されている人です。
「車が欲しい」「家が欲しい」「ブランドが欲しい」「あの子と付き合いたい」など、常に手に入れたい欲求ばかり。
常に手に入れることばかりになってしまうため、欲しいものを手に入れたとしても、次の欲しいものを手に入れようとしてしまう。
そのため、手に入れたものに満足できません。
満足感がないまま、次々に欲しいものが増えていく…
常に欲しいという欲求が苦しみとなってしまいます。
変化に抵抗している
いまある習慣からの変化を拒むことが、苦しみとなってしまいます。
習慣が変化するのは居心地のいいものではありません。
新しいことばかりで大変な思いをすることもあります。
しかし、変化を拒み、抵抗することのほうが苦しみを感じてしまいます。
変化を拒むことは、なにかに執着しているということです。
執着は私たちの可能性を狭めてしまうため、視野も狭くなります。
視野が狭くなることで、答えが1つしかないように感じてしまいます。
大人になると正しい答えがなく、人の人数ほど答えがあります。
しかし、なにかに執着していたら、「答えは〇〇だ」となり、これが苦しみの根源にもなってしまうのです。
今、ここの自分に気づいて習慣を変えること
まず大事なのは気づくことです。
自分は何に苦しんでいるのか?
これに気づいていないことが多くあります。
何に苦しんでいるのかわからないけど、ずっと苦しんでいる。
何に苦しんでいるか気づいたら、案外カンタンに解決することだったりします。
気づき=マインドフルネス
マインドフルネスって聞いたことありますか?
「今、この瞬間に目を向ける」ことです。
ネガティブな感情を否定するのではなく、今起きていること、今ある感情をそのまま受け止め、自分に何が起こっているのかを見つめます。
この時に大事なのが「呼吸」です。
呼吸を意識してすることで、自分を見つめることができます。
このマインドフルネスは日本語で「気づき」の意味があり、今起きていることに気づくことの大切さを学ぶことができるのです。
習慣を変えるには思考から
気づきを得るためには、気づきを得るための習慣をもつことが大事になります。
気づく習慣をつくるためには、思考を変えていくことです。
思考に気をつけなさい
それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい
それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい
それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい
それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい
それはいつか運命になるから
引用:地球の名言
マザー・テレサの言葉です。
思考からはじまり、言葉・行動・習慣となります。
その先には、性格となり運命までつながっていきます。
人を形成する根源には「思考」があるのです。
苦は執着するとなる
仏教の言葉に「無常・無我・苦」とあります。
「無常」と「無我」は、「私的事象は自己概念を含めて変わり続けていく一過性の出来事」のこと。
常に変化していくものと捉えています。
それに対して「苦」は「変わり続けるものに執着すると苦しみとなる」ことです。
変化していくことは自然なことであり、なにかに執着して変化を拒むことが苦につながります。
変化に抵抗してしまうのは、なにかに執着している証かもしれません。
変化を受け入れていくことで、苦から開放されます。
苦しみの根源を知ることで自分をより理解する
苦しみや不安に襲われているとき、自分を正しく理解していないことがほとんどです。
なにを苦だと感じているのか、それを知ることで多少の苦しみは解決できると思います。
苦しみの根源を知ることは、自分を知ることでもあります。
もっと自分に興味をもち、自分を見つめてはいかがでしょうか。