肩甲骨が固い?肩甲骨の動きとは?

「肩甲骨の動きが大事だよ」
「肩甲骨が柔らかくなったら痩せやすくなるよ」
ってよくいいますよね。
そこで!肩甲骨がどの方向に動くか知っていますか?
肩甲骨の動きを知らずに同い方向ばかりに動かしていてはもったいないですよ!
おはようございます!ピラティスインストラクターのイズミです。
私も運動する際は、肩甲骨の動きを取り入れた運動をすることが多いです。
理由は、肩甲骨の動きは脊柱や肩にも影響するから。
肩甲骨は影響を及ぼす範囲が広いのです。
もくじ
肩甲骨の動きは6方向
『Scapula』が肩甲骨のことです。
肩甲骨の動きは6方向あります。
・挙上
・下制
・外転
・内転
・上方回旋
・下方回旋
1つずつ動きをみていきます。
挙上の動き
肩甲骨の挙上は、肩をすぼめるような動きになります。
「肩で息をする」と言われる時にみられる、肩甲骨が上にあがる動きです。
下制の動き
挙上とは反対で、肩甲骨を下げる動きになります。
肩の力を抜いてリラックスした時の肩の位置は、肩甲骨の下がった状態ですので、下制している状態です。
外転の動き
肩甲骨の外転は、肩甲骨が外に開く動きです。
適切な肩甲骨の位置は、外転位で安定している状態ですが、外転しすぎると肩の上がりが悪くなったりします。
また、猫背のように脊柱が曲がっていると、肩甲骨が外転しすぎるので注意です。
内転の動き
肩甲骨の内転とは、両方の肩甲骨をよせる動きになります。
両方の肩甲骨をよせるためには、脊柱がまっすぐや伸びた位置にないと肩甲骨の内転はできません。
猫背姿勢では、肩甲骨の内転運動は難しいです。
上方回旋の動き
肩甲骨の上方回旋は、肩甲骨の外側が上を向くような動きになります。
肩甲骨の外側には、関節窩という上腕骨がつく部位があるため、関節窩が上方を向くと肩を上げやすくなります。
手を上にあげる時などに肩甲骨の上方回旋は必要です。
下方回旋の動き
肩甲骨の下方回旋は「肩甲骨の内側が上を向く動き=肩甲骨の外側が下を向く動き」になります。
「手を背中に回す」結滞動作という動きをする時に、肩甲骨の下方回旋の動きは必要です。
どれかに特化するのではなく、全方向の動きを高めることが大事
ご紹介した6方向のうち、どれか1つを高めるのではなく、全方向の動きを高めることが大事です。
6方向の動きは、それぞれ肩の動きで必要とされる動きであり、肩の動きによって求められる肩甲骨の動きが違うからです。
肩甲骨の運動は複雑で1方向のみの動きで構成されているわけではありません。
2,3方向の動きが組み合わさり肩甲骨の動きは構成されるのです。
たとえば、リラックスした状態で肩甲骨は「外転・下制」しています。
この時点で1つの運動ではないですね。
肩甲骨の運動は、複数の動きが組み合わさり構成されています。
肩甲骨の動きが高まると、肩の動きや脊柱の動きが良くなります。
いままで意識してこなかったであろう肩甲骨を意識して動かしてみてください。